空気清浄機の落とし穴 ~空気清浄機の誤った使い方~

喫煙者がいるけれど、空気清浄機を使っているから、わが家はだいじょうぶだ――。

そう安心する前に、ちょっと自宅で使用している空気清浄機の取扱説明書を確認してみてください。どこかに、とても小さな字で、こう書かれていませんか?「タバコの有害物質は除去することができません」

そうなんです。家庭用の空気清浄機は、よほど高価で性能の良い物でない限り、副流煙に含まれる有害物質を取り去ることはできないのです。たとえ広告に「タバコの煙もしっかりキャッチ」などと書いてあったとしても、それは煙だけの話であって、有害物質とは明記されていないはずです。空気清浄機が除去しているのはタバコそのものの粒子で、有害物質などの粒子は非常に小さいため、フィルターを素通りしてしまうからです。

(家庭用の空気清浄機で除去出来ない成分)

・一酸化炭素
・ニコチン
・アンモニア
・ホルムアルデビド
・ダイオキシン など

ただし、これが職場などに設置される大がかりな空気清浄機だと話は違ってきます。室内の空気清浄機は、空気を循環させる物がほとんどです。吸いこんだ空気は、いったんフィルターを通り、そのまま室内へ排気として戻されます。

この場合、除去し切れなかったタバコの有害物質は、部屋をただグルグルと巡るだけとなります。しかし、業務用の空気清浄機で排気が屋外になされる物は、吸いこまれた空気が循環されないので、室内がタバコの煙に含まれる有害物質で汚染されることもないのです。

一般家庭で、このような装置を設置するのは多少困難になりますが、高性能な空気清浄機であれば、ある程度は有害物質の除去効果はあるようです。おすすめなのは、空調総合メーカーのダイキン工業株式会社の空気清浄機です。空気清浄機としては高額ですが、タバコの副流煙に含まれるホルムアルデヒドを排除してくれます。しかし、その他の有害物質はと言うと、それでも除去作用はありません。

タバコの副流煙に関して言えば、空気清浄機を頼るより、窓を開け、空気を入れ替えるなど、こまめに換気することをおすすめします。窓を全開にしても環境タバコ煙を100%排除することはできませんが、空気清浄機で除去できない有害物質を室内に循環させるよりはいくらか効果あります。副流煙などの環境タバコ煙を、空気清浄機で除去できていると思いこんでいる方は、その使い方を見直すことを考えてみてください。