副流煙が与える健康への影響 ~副流煙が原因で発症するかもしれない病気~

「喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります。疫学的な推計によると、喫煙者は肺がんにより死亡する危険性が非喫煙者に比べて約2倍から4倍高くなります

喫煙者の方なら、この文章を毎日のように目にしているはずですね。これは、タバコのパッケージに明記されている警告文の一例です。タバコのパッケージや広告には、この警告文の表示が法令で定められているのです。他にも、こんな警告文があります。

「喫煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます。疫学的な推計によると、喫煙者は心筋梗塞により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります」
「喫煙は、あなたにとって脳卒中の危険性を高めます。疫学的な推計によると、喫煙者は脳卒中により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります」
「喫煙は、あなたにとって肺気腫を悪化させる危険性を高めます」

しかし、これでも各国の警告文と比べるとまだ不十分とされています。日本の警告文は全部で8種類ありますが、そのうちの7種類は喫煙者本人に対するものだからです。

「たばこの煙は、あなたの周りの人、特に乳幼児、子供、お年寄りなどの健康に悪影響を及ぼします。喫煙の際には、周りの人の迷惑にならないように注意しましょう」

この警告文だけが、唯一、受動喫煙者へのリスクを呼びかけるものになっています。 副流煙のほうが主流煙よりも有害物質が多く含まれているのにもかかわらず、具体的な被害が何一つ明記されていないことがおわかりいただけると思います。

実際には、副流煙が目に当たったり、吸いこんだりた場合は、目のかゆみ、喉の痛みなどがあり、喫煙者と同様に血圧の上昇がみられることもあります。特に、長期間にわたり副流煙にさらされた人が発症する病気は深刻です。副流煙との因果関係がはっきりとわかっているのは以下のようなものだと言われています。

肺がん
副鼻腔がん
慢性気管支炎
呼吸機能低下
気管支喘息
動脈硬化
狭心症
心筋梗塞

慢性的になると、

ご覧のように、受動喫煙をすると、喫煙者本人と同じか、それ以上のリスクを背負ってしまうことになります。

喫煙者の場合、若いころに吸いだした人ほど、これら生活習慣病を始めとした病気にかかる傾向が高まります。筆頭にあげられるのは肺がんです。タバコの煙には数多くの発がん性物質が含まれており、有害な活性酸素を発生させることで遺伝子を傷つけ、がんを引き起こすのです。そしてこれは、副流煙を長い間吸っている受動喫煙者にも同じことが言えるのです。